銀行のプリンタ

確定申告をするためには銀行の通帳の記録が必要になる。

しかし通帳記帳なんてめったにしないのであわてて銀行に行く。だが明細が多いと「未記帳分合算」と1行でまとめられてしまうのだ。

合算されたぶんを印字してもらうために窓口で申込書を書くと、だいたい1週間ぐらいかかる。

WindowsだったらCtrl+P、Macだったらoption+Pだが、1週間だ。どんなパソコンを使っているんだろう。

・キーボードのCtrlキーとPのキーが離れていて一緒に押せない
・離れているどころかPだけ別の事業所にある
・P のまわりには人喰いトラがうろうろしていてる
・そのトラをP のキーから離すために特別な料理を作らないといけない
・その料理に入れる葉っぱを南海の孤島のてっぺんまで取りに行く

支店長が崖を登ったり、トラに喰われたりして僕の明細が届く。しかたあるまい。

教材ビジネス

喫茶店で仕事をしていたら隣で教材の売り込みをしていた。

「教材代はかかりますが、3ヶ月めから仕事が来るので、お金を払うのは実質最初の2ヶ月だけです」

典型的な教材ビジネスである。

「手に職をつけたいと思ってたんです」
「いまの給料で終わる気はないんで」

売り込まれている青年もやる気である。だが、その教材セットは初期に50万かかるという(高え!)。セールスマンはクレジットカードを持っているか聞くが

「いや、もってません!」「貯金もありません!」

と気持ちのよい答え。でも

「でも、アメックスを作れば100万ぐらい借りられるんですよね!」

と清々しい。セールスマンは思わず

「いや、人によります!」

と正論を言ってしまっていた。

怪しい教材ビジネスのセールスマンに正しいことを言わせた彼は何かしらの教訓を与えているのかもしれない…

と思ったが、「前に英会話の教材も買ったんですよ~(笑)」と言ってたので違うだろう。

バルブ

うんこしたくなってトイレに行ったら個室が空いてなかった。

小便しながら開くのを待つことにしたのだが、これが難しいのだ。

ばーんと気を緩めるとうんこが出そうになってしまう。連動するふたつのバルブを微妙に調整しないといけない。

こんなに難しかったっけ?というかこの状況が生まれてはじめてかもしれない。48年も生きてて?

大雨のときのダムの管理者のようなバルブ操作でピンチをすり抜けたが、開放感はなかった。問題がひとつ解決していないからだ。

いろんなことを知っているつもりになっているが、知らないことばかりである。

DJ上司

夕方、よその会社に行ったら社内イベントがあるとのことでざわざわしてた。

「これから上司がDJをやります」

だそうだ。ついにそんなしりあがり寿や渋谷直角のまんがみたいなことが現実になったのか!色めき立ってしまった。

上司のDJに付き合う部下。僕が20代だったらVJを申し出てアピールするかもしれない。出世のVJ。

君もどうかねと言われた部下は上司よりも絶妙な選曲やつなぎをしてはいけない。2020年のビジネスマナーである。

しかし僕みたいなおっさんがDJやって、若者に曲を語らせてくれる店があったら通ってしまうかもしれない。

おれやろうかな。

地面はけっこううんこくさい

ほかの40代会社員よりも自信があることがある。

地べたに座った時間が長いことだ。

デイリーポータルZの取材で外に出て、時間が長くなって疲れて地べたに座る。寝っ転がったこともある。大自然のなかではない、多摩川とか代々木公園とか、趣のない近所でだ。

それで発見したことをみんなに教えたい。

 

「地面はけっこううんこくさい」ということである。

 

明らかにうんこがあるのではなく、ほんのりうんこくさい。the Earth はうんこくさいのだ。

植え込みから石を拾ってきて家で磨いたこともある。石を持ち歩いているときはなにも感じないのだが、家でブラシで磨くと急にうんこくさくなる。きれいな石を選んだつもりでも、外の層をけずると、くさい。

石も地面も長年そこにあって、何度かうんこに触れた記憶がかすかな匂いになって残っているのだろう。

大地の記憶、みたいな話だけどぜんぜんいい話ではない。

石なんて家の風呂場で洗ってしまった。

公式アプリマニア

お店に「〇〇アプリを入れよう」と書いてあると素直に入れることにしている。

おかげで僕のiPhoneにはこれなんだっけと思うアプリがたくさん入っている。やよい軒、ベローチェ、AR長岡京、金の蔵、さいたまゴミ分別アプリ、ITA-マニア。

ITA-マニアは板橋区の観光アプリである。板橋区と観光という組み合わせが二物衝突のようでいきなり良い。

「穴場好き」「有名所好き」など好みのパラメータを設定すると板橋区の観光ルートを作ってくれるのだ。こども動物園とか土手とか渋い場所ばかりだが、全行程8時間のハードなコースも設定可能である。

なぜ?!という言葉を飲み込むようなアプリだが、これはあれだ、区役所に置いてあるパンフレットの味わいがそのままアプリになっているから惹かれるのだ。

AR長岡京は起動したら長岡京跡に貴族が現れた。

京都で時間があまったから酔狂で長岡京を訪れた僕にはちょうどよい酔狂さだった。

やよい軒アプリは入れるとエビフライをくれた。

iPhoneのスクリーンにアイコンが追加されると世界からエビが消えるのだ。

いよいよデジタルネイティブである。適当書いてる。

ドリンクバーにドンペリ

ファミレスが24時間営業をやめるというニュースを見た。

いっそのこと1日2時間しか営業しないのはどうだろう。たとえばサイゼリヤが11時から13時までしか開かない世界。あ、並んでしまうかもしれない。

サイゼリヤに入れた。いつか行きたい。そんなことをみんなSNSで書く。

『ドレッシングは何にも似てない。料理はうまいけど、水はセルフなんだよ』 そんなことを語ってしまいそうだ。

その世界では「ドリンクバーにドンペリ」ぐらいの冗談として「サイゼリヤが深夜営業」という冗談があるだろう。

「ありえない。夢みたいじゃん!」と格安外食チェーンの叙々苑で肉を食べながら大笑いするのだ。

(その世界では叙々苑は「ジョジョギュウ」と呼ばれている)。

松屋であいがけカレーとか食べてるとき、これが地方都市の古い喫茶店の名物メニューだったら取材に行くだろうな、とか考えてる。

ホイコーローを食べてよい

むかし、なにかのプロジェクトのキックオフ飲み会でカラオケ屋に行った。二次会か一次会か忘れたが、なぜかそういう流れになった。

めいめいドリンクを注文するとき、エンジニアが

「ホイコーロー」

と言った。え、そういうのあり?!と全員思った。(打ち解けていたのでちゃんと突っ込んだ)。

マネージャーがアリスを歌ったり若手が安室奈美恵を歌うときも、彼は薄暗い部屋で笑いながらホイコーローを食べていた。

さっきそういうのありかよ!と言ったけど正直ホイコーローが羨ましかった。そこにいた大半の人がそうだったと思う。そういうのはありだったのだ。

いつでも僕らはホイコーローを食べてよい。自ら制限を設けるな、ということを彼は教えてくれたのだと思う。(ちょっともらった)

その後、彼はプロジェクトでとくに仕事をしているようすはなく、ホイコーローの思い出しかない。

24時代劇

時代劇などで武将が敵に文書を送ったとき、次のシーンでは敵方の武将がそれを読んで「なに!?」という。

しかし昔はメールなどないので、相手に伝わるまで1日以上かかるだろう。返事が来るのにまた1日以上。遠国だともっとかかる。その間なにをしていたのだろうか

たとえば「兵を集めよ!」と部下に指示したときも、兵が集まるまで1週間以上かかったと思う。まるで想像で書いているが。

実際の時間の流れで言えば

「〇〇氏に塩を送るのじゃ」「はっ!」
………………。
…………。
「……鯉に餌でもやるか」

「兵を集めよ!」「はっ!」
………………。
…………。
「……庭の松、伸びてきたな…」

となる。

24のように実際の時間で進むドラマがあったら大河の1年で書簡のやりとりだけで終わるだろう。

見たい。いや、見たくない。

しらふ

11月下旬に酒を飲むのをやめてひと月ちょっと経った。

完全にやめたわけではなくて忘年会とか人が集まるところでは飲んでいる。

酒を飲んで寝ると3時間ぐらいで起きてしまい、それからしばらくネットなどを見てまた明け方寝ることになり、生活に支障をきたしていた。

医者が酒止めてくれないかな~と思っていたけど、別に誰かに止められなくてもやめてよかったのだ。

やめてみると寝るまでずっとしらふで頭が冴えている。

僕は飲むとまじめなことを言ってしまう悪癖があるのだが、そのまじめな時間がなくなった。ずっとおかしなことを言っていられる。そしてそれを行動に移す時間もある。

酒をやめてから作ったものにもそれは現れている。


スポティファイを作る

これまでは言っただけで終わっていたアイデアかもしれないけど、形にすることができた。トリックないアートという記事もそうだ。

仕事じゃなくてもただ高いビルから砂埃を撮ったり、Google Earth Studioで新宿をうろうろするだけの動画を作ったりしている。 きょうは知人がロマンスカーに乗ると聞いたので経堂駅で待ち構えて通り過ぎる写真を撮った。

酒で無駄にする時間がなくなっていっそう時間を無駄に使っている。

こんなことを書くともう飲まないみたいだけど、禁酒を続けられる自信もない。