早起き

六本木にある東京ミッドタウンでBigFaceBoxが展示中である。20日まで。

初日の18日は朝7時集合で設営であった。朝7時に六本木か、早いぞ。

早い上にいつもと違う場所だ。遠足気分でわくわくする。

そしてその日は夜にも予定がある。これは早朝の仕事を終えて、スーパー銭湯などで仮眠して夜に備えるのはどうだろう。そう考えて仮眠できる場所を探しておいた。カバンにこっそり着替えを入れておいた。

しかし朝7時のミッドタウンなんて普通に出勤してる人はいるし、設営終わってから仕事をしていたらすぐ夜になった。風呂に入る暇などなかった。なんで昼に風呂に入ろうとしていたのか。

早起きを避けていたら、早起きに過剰に準備するようになってしまった。恥ずかしい。

大きな帽子情報

デイリーポータルZで2003年に書いた「大きな帽子をさがして」という記事を今のレイアウトにして掲載した。

32歳の僕が渋谷~原宿で帽子を探して、けっきょく見つからずに落胆しているだけの記事だ。でかい帽子を探す記事はこのあと3件書いた。

2003年11月 大きな帽子を作ろう
(アンデミルミルという簡易的なあみもの器具で巨大なニットキャップを作る)
2010年4月 大きな帽子は岐阜にある
(大きなサイズ専門の通販ショップで大きな帽子を探す)
2013年1月 4L(64センチ)の帽子を売る店
(大きいサイズの品揃えが充実している帽子屋さんを訪れる)

上記の記事で紹介している店はこのふたつ
ミッド・インターナショナル
ろしなんて工房
どちらもおすすめです。

このような記事を書くと、知り合いから「僕も頭が大きいです」と言われるので、もしかしたら大きい頭の人が増えているのかも………!と思うのだが、どちらの店も「昔から注文数は変わってない」と話していた。

日本人の頭は年々大きくなってないらしい。SNSで大きな頭の人の声が届きやすくなっただけである。無念。だけどそりゃそうだろう。

最初の記事を書いたときに、アメリカ大陸を横断しながら帽子を探す記事を書いたらかっこいいということを住さんと話した。グレイハウンドで移動するロードムービーのような記事で、タイトルはDo you have a hat large enough? とか僕がずっと言うセリフだろうか。

でも、実際にアメリカに行ってみるとアメリカ人はそんなに頭大きくなかった。

9月にサンフランシスコに行く予定なので大きな帽子をさがしてみようか。

ロードムービーのイメージは「パリ・テキサス」である。

ウニでいいですか?

金沢市で開かれたイベントに招待されて、夜に食事会があった。

特産のカニが出るという。しかし僕はカニにたまに当たる。その旨を伝えると

「ウニでいいですか?」

とお店の人に言われた。

「ウニでいいですか?」だと?

いいに決まっているだろう。これまで聞いたなかで最高の代替案である。これからの人生、あれ以上の代替案を聞くことはあるだろうか。

バナナ・メロン・マンゴー

メロンソーダにしてもメロンパンにしてもメロン要素はない。メロン=高級品というイメージを流用してなんだか甘くてうまいもの、という意味でのメロンである。

東北や北海道に行くと、バナナまんじゅう、バナナ最中というお菓子がある。かつてバナナが高級品だった時代、バナナの匂いをつけた和菓子が作られたそうだ。メロンのポジションにかつてバナナがいたのだ。東京ばな奈も相当恥ずかしい。

で思ったのだが、今そこいるのはマンゴーではないだろうか。マンゴーのお菓子はマンゴーが入っていることが多いが、手が届かないからお菓子にしとこうという果物の枠だ。

次はドリアンじゃないかな。

自動運転あるある

近い将来、車が自動運転になって公共の乗物になったら「うわーこの車、前のやつカレー食ったわー」とか今にはない迷惑さが出てくるのだろう。不特定多数の人が乗るので絨毯敷きで土足禁止のヤンキーの車のようになるかもしれない。

たくさんの人の目に触れるので世界一周のポスターが貼ってある可能性もある。居酒屋のトイレのようになるのだろうか。リステリンと綿棒が置いてあったりして。貼ってあるのは親父の小言ではなくAIの小言だろうか。

なんの本で読んだか忘れたが、かつて鉄道が最新テクノロジーだったころ、電車の振動が脳に悪いという話があったそうだ。移動が速すぎるので呼吸ができないのではという懸念もあったらしい。

速く移動したら風圧で呼吸ができないかも、と考えると確かにそんな気がする。でもできてる。

たまたま乗った自動運転の車に残されていたものが昔の恋人のものだった。そんな出会いも誰かが描くだろう。残されたものが髪の毛で暇つぶしに車内でDNA鑑定していたら実は………!みたいな感じだろうか。未来だから。

未来あるあるを考えるのは面白そうだが、明日までにやらなければならないこともある。

いま口内炎できてない!

口内炎ができているときは食べるたびに口内炎のことを考えてしまう。食べてないときも舌先で触って痛っ!とかやってしまう。

なのに、口内炎ができてないときに「口内炎できてない!最高!」と思わないのは損である。

口内炎ができてないことに気づく人生でありたい。ほかにも

・痔
・親が病気
・期限をとっくに過ぎてるレンタルDVDがある
・借金がある
・確定申告しなければならない

など、それがあるとずっと考えてしまうことのチェックリスト作って眺めればいいだろうか。

そして「いま痔じゃないし、確定申告の季節じゃない、最高!」と考えるのだ。

明るい気持ちになるかもしれないが、ちょっと前向きすぎて気持ち悪い気もする。

BigFaceBoxと死ぬかと思った

顔が大きくなる箱(英名 BigFaceBox)をいろんなところで展示している。海外にも持っていっている。

たくさんの人が顔を大きくしているのを見てて、「死ぬかと思った」に似てることに気づいた。

「死ぬかと思った」は18年前に僕が始めた投稿サイトで本にもなっている。文章の最後に「死ぬかと思った」をつけることがルールになっている。投稿は恥ずかしい話で、正直、死ぬほどのことではない。でも「死ぬかと思った」とオーバーに締めるのがおかしい。

大きい顔も死ぬかと思ったも、ちょっとしたアレンジで日常が輝くという構造は同じである。

別に輝いてはいないか。

顔を大きくするとたいていの人が写真に撮る。その写真をSNSにアップしたり友だちに送るのだろう。

もう僕らはネットの中に生きていて、知り合いも直接会うよりもネットを経由して見ることのほうが多い。つまり写真を見ているのだ。

だからかっこよかったりおもしろい写真が撮れるのが大事である。顔を大きくする箱はリアルだけど、すごくネットっぽいと思っている。

そのインスタ的な考えにしっくりくるのは、デイリーポータルZで記事に使える写真を撮ることをずっと意識してきたからだと思う。

一瞬でもいいからうまくいった瞬間の写真を撮る。

だからイベントにこれらを持っていくと意外に写真を撮るのが難しかったりする(すいません)。

そのなかでも安定度が抜群の顔が大きくなる箱の次回展示は8/18~20 六本木ミッドタウン。

http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/summer/kids/kids01.html

こういうの集めた展示をしてみたいが、それはただのトリックアート美術館な気がする。

ニドネーランド

デイリーポータルZで記事の書き方ワークショップをやるときに使っているカードがある。

カードにはただ単語が書いてある。まず、カードと関係なく頭のなかで好きなものを思い浮かべる。決められない場合はキャベツとかでよい。

カードをめくってみて、そこに書いてあるのが頭のなかで決めたものよりもぐっと来た場合は、それの勝ち。それを残す。

この脳内勝ち抜き戦を繰り返していくと、けっこう譲れないぐらい好きなものが見えてくるので、それについて記事を書いてみよう、という展開である。(記事のひねり方はまた別のカードを使うけど省略)。

だが、このカードのなかに「二度寝」を入れてしまったのだ。

するとワークショップ参加者のなかに必ず2~3人、二度寝を選ぶ人がいる。1/4が二度寝を選んだことがあった。これはもう世間の総意なのではないか。二度寝は最高。

最高の二度寝を提供するニドネーランドを作ったら大流行するかもしれない。ふかふかの布団とひんやりした部屋。炭水化物の多い朝食(二度寝するための朝ごはんだ)。

ニドネーマウスというキャラクターも作りたい。

週刊二度寝という分冊百科もいい。創刊号はバインダー付きだ。

ハンドルの根元をつかむと楽しい

夜、商店街を歩いてたら向かいから会社員風の男性が自転車に乗ってやってきた。

でも、ハンドルの根元を掴んでいる。軸にいちばん近いところ。

ああするとハンドルが重くなって、でも少し回すだけで前輪が大きくきれるから(ピーキーになるから)おもしろいのだろう。

あのたぶん酔ってる男は、ただ楽しいからやっている。こうやると楽しい!とSNSに書いたりもせず、家に帰ってから家族に言ったりもせず。ただ自分のために。無意識にやっている可能性もある。

ハンドルがピーキーになるからおもしろいとさっき書いたが、なんでそれがおもしろいのだろう。身体的な問題なので説明しにくい。「遊びと人間」という本に遊びの1ジャンルとして目眩があったけどそれかもしれない。違うかもしれない。

ああいう言葉で説明しにくいおもしろさをたくさん集めたい。

酔っぱらいは子どもに似てる。トーストは焼きたてのパンの状態を再現するための方法らしいけど、酔いって子どもの状態を再現するための方法なのではないかと思う。

創作に関わる仕事の人は意外に酒を飲まない人が多い。酒に頼らずに自分をトーストする方法を知っているからだと思う。

つまり僕が突然スキップ始めたりしても不審がらないで欲しい。ぜんぜん「つまり」じゃないな。

ビジネスライク犬とWELC村

知人から聞いたいい話ふたつ。

犬とボール遊びをしている人が、犬がとってきたボールについたよだれをいちいち拭いてから投げていたという。

犬好きというよりもビジネスライクに犬と遊んでいる。

とってきたボールを拭いている人を見る犬も「そんなにこの人犬好きじゃないな」と思っていただろう。

でもボールを投げられると取ってくる犬。(梅田正人さん情報)

中国に健康食品を売って民間療法ばかり発信しているWELCみたいな村があるという。

行ってみたい、WELC村。

(高須正和さん情報)