グウの音も出なかったほうの人

ネットでよく出回っている話に感動ものがある。駅やバスのなかでひどい言動をした人が女子高生やバスの運転手になにか言われてグウの音も出なくなるというパターンだ。たぶん作り話だけど。

ああいう話でいつも想像するのはグウの音も出ないようなことを言われた人のその後だ。悔しいだろう。大勢の人の前で辱めにあったことを恨んだり、それより単純に恥ずかしかったり、自分に非があるとかないとか考えるより前に消えてしまいたい気持ちだろう。いろんな感情がないまぜになって歩きながらグシャグシャになってるかもしれない。その人が電車に乗って家に帰るまでが気になる。

痛快さは問題の解決にはならない、ということを言いたいのではなくて、描かれないところが気になるのだ。

水戸黄門で印籠を出された人はどれぐらいしたら、折り合いがついて「おれ印籠出されちゃったんだよね」と人に言えるようになるだろう。

10年以上前に宮城さんが紅白歌合戦でSMAPの後ろでエアギターをしたことがあった。結局4フレームぐらいしか出なかったのだが(毎秒30フレームとして4フレームだ)、知り合い10人ぐらいがどきどきして待っていた。出た瞬間も、あ、いま出た!と大騒ぎになった。

紅白歌合戦1回にバックダンサーが200人いたとして、その家族と友達が少なくとも10人とすると、合計で2000人がどきどきして見ているのだ。

その2000人を想像しながら後ろの方の人ばかり見ている。

CMでもメインのタレントの後ろにいる人が気になる。気になるのでその人のブログを探したりして、そこに「CMに出ました。ちょっとだけだけど!」なんて書いてあると最高である。

理不尽な進化という本を読んでいた。それも進化の過程で絶滅した生物にフォーカスをあてる内容だった。

面白いからリンク貼ります。買うと僕にアフリエイトのお金が入ります。

ズボンが濡れている

きのう会社から大久保駅まで急いでいたのでタクシーに乗った。

降りて駅に向かって歩いているとズボンが濡れているような気がした。触ってみると尻から右太ももにかけてしっかり濡れている。漏らしたのか?気づかないうちに? 汗?局所的に?

混乱したままFacebookに書いているうちに整理ができてきた。

パンツは濡れてないので気づかないうちに漏らしたということはない。シートがやんわり湿っていて座っているうちに染みてきたと考えるのが現実的だろう。タクシーはオープンカーではないので雨の可能性はない。つまりだ、前の人のおしっこかもしれないのだ。

了解。僕はひどい目にあっているのだ。

なるほどですねー。

しかし、おしっこだとしたらタクシーに乗った瞬間に匂うのではないか。ズボンの濡れたところを手で触って、その手を嗅いでみるがおしっこの匂いはしない。この動きを電車のなかで繰り返していた僕は完全におしっこ漏らした人のように見えただろう。

困ったことにこのあと打ち合わせがあるのだ。それもその人の自宅でである。

どこかでズボンを買うべきか。しかしだんだん乾いてきた、やっぱりおしっこではないのではないか。いや、本当は匂っているのに僕だけ慣れて分からなくなっている可能性も捨てきれない。子どものころ学研の「できる・できないのひみつ」でそういう話を読んだ。

すでに遅刻していたのでズボンは買わずに待ち合わせの場所に急いだ(混乱しているので途中で違う電車に乗って遅れた)。

会っていきなりこれまでの状況を説明した。不本意にズボンが濡れていること、匂いはしないがおしっこの可能性があること。しかし匂いがしないのも錯覚かもしれないこと。

打ち合わせの相手はブルボン小林さんだったのだが、大丈夫、におってない!とのお墨付きをもらって家にあげてもらった。でも申し訳ないので打ち合わせで座るいすにタオルを敷いてもらった。
ブルボンさんちのいすは新しかったが、タオルを敷いた途端に猫用のいすみたいになった。実家感が出た。

この話はFacebookにも書いたのだけど、実は本当にもらしていてその偽装工作でこうやって書いてたらおもしろいだろうなと思ったけど本当にもらしてないですからね。

 

どこにでるの?

新宿三丁目から花園神社方面に向かう地下道が果てしない。

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これいったいどこに出るんだろう。と思ったら案内図に書いてあった。

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昔のトイレの落書きみたいで嬉しい。

むかし家の向いの駐車場がなくなって平屋の建物が建てられはじめた。コンビニだろうか、ファミレスもいいなあと期待して待っていたらマンションのモデルルームだった。こんなにつまらない結果はない、そう思った。

最近、また駅に向かう途中の駐車場がなくなった。何ができるんだろう。こんどはマンションのショールームじゃないだろうと笑っていたら別の会社が運営する駐車場になった。モデルルーム以上につまらない結果になった。

大昔、大洋ホエールズの屋敷が晩年、どんどん成績が悪くなり、「これ以上落ちることはないから後は上がるだけです」とインタビューで答えていたが、翌年引退した。

なぜゴリラ

いま読んでる本に、慣れがものを見えなくさせるという事例として、放射線医が見るレントゲン写真にゴリラを貼りつけておいたという実験が載っていた。

医師は肺がんの影には気づいたが写真にゴリラが追加されていることには気づかなかったのだそうだ。

ゴリラは拳を振りまわしていたうえに、実際に肺の中にいたらマッチ箱ほどの大きさだったのに、である。ゴリラが見えなかった放射線科医も、約0・5秒ゴリラが目に入っていたのだが。

だそうだ。ボールのパスの回数を数える動画のなかにゴリラが入ってきても、ボールの行方に夢中になっているから気づかないという有名な実験もある。

おもしろい実験である。でも、なぜこの手の研究をしている人はすぐにゴリラなのか。そっちのほうが気になる。

いま読んでる本というのはこれです。

ブレインストーミングを全否定、堅実な方法でしかアイデアは生まれないと書いてあって、これまで読んだちゃらいアイデア本とぜんぜん違う。

身体・鯉の滝登り

人類が狩猟採集から農耕に移行したときのことを書いてある本を読んだ。

要はそっちのほうがたくさん食べられそうだからだ。こっちのほうが効率がいいぞと頭で考えた結果ではない。腹、つまり身体で判断したのだ。

大事なことはきっと頭じゃなくて身体で判断しているのではないか。例えば…で特にほかの例を思いつかないのだが、そば食べようと思ってそば屋に入ったのにカレーの匂いをかいでいつの間にかカレー食べてるとか……と急にトーンダウンしたのは否めないが、頭で判断した(と思っている)ことはたいてい嘘だと思っている。

膀胱炎っぽい。尿道からバイキンが入るとなると書いてあった。尿道から入るってそんな鯉の滝登りみたいなバイキンがいるのだろうか。すごいな。

 

 

 

 

ノイローゼ

デカ顔マスクワークショップというのを大阪でやった。1月から準備をはじめて2月は開発、3月はデバッグ公演を行ってチューニングしていた。それでも最後までばたばたしていた。

いちばん恐れていたのは予想外の輪郭の人が来ることである。嶋田久作のように顔が長い人が来たら用意したテンプレートに収まらない。変わった髪型も困る。大阪に行くたびに人の髪型をずっと眺めていた(わりとオーソドックスな髪型の人が多いことがわかった)。

帽子はどうするか。かわった帽子の人が来たらうまくいくだろうか。下の写真はそう思ってテストしているところである。

 

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完全にノイローゼである。こんな帽子かぶった人なんていない。箱だ。

マスクは大きいのでなかに詰めるものがあると安定する。そう思ったカルカルの横山店長がアフロのヅラを買ってきた。それをテストしている写真があったがまったく笑ってないので殺人鬼みたいになっている。

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説明遅れたが、デカ顔マスクというのはこういうのです。

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2015年の第4四半期はずっと悪い夢を見ているようだった。

正直な店

3月中旬から休みがなかった。そのあいだ、キネクトでエクセルを操作したり大阪ででかい顔を作ったりしていた。

3月、築地の人気の喫茶店でスパゲッティを食べた。外で待っていると中から店員が出てきて「サラリーマンの人はいますか?」と呼びかけた。優先して入れてくれるのだろうか。と思ってたら

「いたら帰ってください。1時までに入れないので」

と言った。そっちか。

4月に大阪の洋服屋で長袖のニットを見ていた。身体に合わせてたら

「それもうそこに出てるだけなんだけど、みんな試着したから伸びちゃってるんです。」

と言われた。

「でも水につけたらまた元に戻るんで。着るとまた伸びるから、また水につけると戻る」

ということなので、買った。

2件の正直なお店の話でした。

ヘッドマウントディスプレイとマッサージ器の違い

発見をした。

パナソニックから出ている目元マッサージ器がヘッドマウントディスプレイみたいだなと思って画像を調べていて気づいた。

マッサージ器を使っている人は口を閉じている。

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一方、ヘッドマウントディスプレイの人は口が開いている。

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顔の前に何かつけて、口を閉じていたらマッサージ器、口が開いていたらモニターである。

と思ったら口をあけているマッサージ器もあった。しかし何かを見て喜んでいる感じは否めない。

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プレイステーションのヘッドマウントディスプレイは装着している人がみんな口を閉じているのでマッサージ機能があるのかもしれない。

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ヘッドマウントディスプレイもタオルで覆われるとつけ麺屋のようになるので、タオル地のカバーの発売が待たれる。

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寒い

寒いのがつらい。この3年ぐらい、特につらい。何もやる気が起きない。

10年ぐらい前は寒いのが好きでいちばん寒い時期に北海道に行ったりしていたのに。

あと最近、夜が暗く感じる。

夜、外を歩いていると暗いなと思う。明るい場所に行くとほっとする。

数年前まで寒さも暗さも感じない世界に生きていたのか。それもすごい。

落としましたよ

先週2回、見知らぬ人に「落としましたよ」と言った。1回は名刺入れ、もう1回はパスモだ。

席を譲ったり、人が落し物をしたのを教えるのが好きである。親切ではなくて純粋に好きなのだ。

だって、当人は落し物に気づいてないのに僕だけ気づいているという優越感。でも絶対に感謝される展開。このいい気分さといったら、ほかにない。誰かいまのおれをツイートしてくれ!とも思う(煩悩まみれ)。

親切は思いやりではなくてエンタテイメントなんじゃないかと思っている。利己的な親切さ。

だから、僕が落し物をしてなにかをなくして家に帰ってから気づいたとき、なんで誰も教えてくれないんだよ?!と悪態つくぐらい心が狭い。