スパムメールの勇気

妻がこのようなツイートをしていたが、同じメールは僕のところにも来ていた。

ほかにも

「私は、メッセージが先週の土曜日、私はあなたのために見つけた情報を見てください驚いた」
「ご利用のオフィスソフトの授権が終了されてしまう恐れがあります!」
「ヘッドハンティングです。あなたの給料は10万円です」

などスパムは堂々とマイクロソフトなどを名乗ってカタコトの日本語メールを送ってくる。

単純にすごい勇気と行動力だと思う。

僕がいまの英語力でアメリカで詐欺をやるみたいなものである。もうちょっと英語が話せるようになってから…と躊躇するだろう。犯罪だからすべての世の中の制度は逆風だろうし。

それでも儲かりそうだからやっちゃうこの力強さと行動力。

インドのデリーで「おれは政府の職員だから安全なトラベルエージェンシーを紹介してやる」と言ってたランニングのおじさんを思い出す。

おじさんが案内したのはガイドブックでインチキとして紹介されていた事務所だった。
(「あ、ここ知ってる」と言ったらおじさんは満足そうな顔をしていた)

スパムメールから世界を感じる。

オーガニックエロ大根

二股になっている大根をエロ大根などと呼ぶ。

昔聞いたことがあるのだが、畑のなかに石があるとそれを避けようとしてこんな形になるらしい。つまり、意図的に石を埋めたり、畑のなかにワイヤーを通すとエロ大根を量産することができるかもしれない。

それでいて畑は無農薬の有機栽培でオーガニックにこだわりたい。

つまりオーガニックエロ大根だ。

国連大学前のファーマーズマーケットで売ってもらえるだろうか。

 

知ってるけど見たことないランド

「誰も見たことないけど誰もが知ってるもの」をよく考える。
語尾がザマスの金持ちや掛け軸の裏にある穴とか。娘のボーイフレンドを猟銃で追い返す貴族もいい。

焼酎のCMでカメラに向かって話す石原さとみも同じかもしれない。少しファンタジー要素が入っている。
坂道の上でオレンジをぶちまける女性と仲良くなるとか、街でたまたま助けたおばあさんが跡取りがいない大富豪だったとかもファンタジーだ。

いつかディズニーランドのような「知ってるけど見たことないランド」を作りたい。魔法のないファンタジーの国。

石油王や子犬を拾う不良がうろうろしてて、一緒に写真が撮れるランドだ。

iPad Proカバー

iPad Proを買ってしまった。紙の触感に近いフィルムを貼ると紙のノートのように手書きメモがとれるというのが魅力的で、買ってしまったのだ。

しかしアップルペンシルがなくなりそうで怖い。専用のケースが売れているがどれも本革製とかでかっこ悪い。革にして大事にしちゃったりしているところが機械に使われている感じがある。

なのでカバーを自作した。

amazonのダンボールを切って作った。アップルペンシルを入れるポケットもある。

カーペットにポツポツと落ちているのはダンボール工作のカスである。

ダンボール工作のいいところはガムテで雑に固定しても色のコーディネートがされるところである。

本体とカバーはベルクロで固定した。

ふたを閉じるのは輪ゴム。輪ゴムもガムテで固定してある。

カメラの穴もあけた。

これなら汚れても平気だし、なんだったらケースに直接メモを取ってしまってもいい。

手にとってみると予想以上にしっくりくる。僕が主でiPadは従であることがはっきりした。

猿回しは最初に猿に噛み付いて、自分が主人であることを教えるのだという。やってることはそれに近い。

突然ファウンテン

昨日は昼から外で撮影をしていた。予想よりも早く終わったので、手伝ってくれた同僚にごはんでも食べようかと話した。

朝ごはんが遅かったのでそんなに腹も減ってなかったのだが、さっさと会社に帰るには早いかと思って言ってしまった。

だから軽いところがいい。

そう思って店を探していたが、なぜかランチ食べ放題の店に入ってしまった。しかもその店のデザートコーナーにはチョコレートファウンテンがあったのだ。

ランチを食べたあと、せっかくだからあれやっとくか!などと言ってワッフルにチョコレートをかけている。

なんで僕は普通の日(このあとも打ち合わせが3件ある)にチョコレートファウンテンでチョコレートをかけているのか。そもそもこれが人生三回目ぐらいじゃないか。チョコレートファウンテンの。

軽いランチがいいのに食べ放題に入り、チョコレートがかかったワッフルを食べている。

僕は本当に自分の人生を自分の意志で決めているのだろうか。

なんて考えてみたけど、突然チョコレートファウンテンの人生もいい。

うがい下手

僕のうがいはうるさい。

うがいをするときに声を出しながら息を吐くからだ。「あーーーー」と言いながらうがいをしている。声を出さないようにしようとしても、うまくできない。

はっきりと気づいたのは最近である。Airbnbで同僚と泊まったときに指摘された。

そういえば会社で僕のうがいの音が廊下まで聞こえると言われたことがあった。冗談だと思っていたがそういうことだったのか。

妻に聞いたらそうだ(うるさい)とのこと。

これまで僕のまわりの人はこいつのうがいうるせえなと思っていたのだろう。勝手にうるさくしておいてなんだが、誰か教えてほしかった。

ほかの人と同じうがいだと思っていた。

人と同じだと思っていたのに実は違う、それに40年以上気付かなかった。こういうことはほかにもあるかもしれない。僕がパンツだと思っているものは実はシャツかもしれない。

下手なくせに外から帰ってきたら必ずうがい手洗いをする。

なりすまし

ニューメキシコ州ロズウェルで喉をやられて帰ってきて軽い喘息のようになり、ちょっと声がおかしい。声が違うと同僚にも言われた。

ロズウェルから帰ってきたら声が違う

って完全に宇宙人に入れ替わってるやつじゃん。

声以外にも服の趣味が違っていたり、空に向かって何か発信してたら仕方ないなと思ってほしい(宇宙人なので)。

本物のおれはきっとまだロズウェルにいるだろう。

ロズウェルの景色。永井博(ロングバケーションのジャケットを描いた人)のイラストみたい

出張前の仕事をよく忘れてても仕方ない。入れ替わっちゃってるのだから。

おぎのめ

ムーンライダーズというバンドが好きで、それを知っている知人がボーカルの鈴木慶一さんにサインをもらってくれた。知人というか、ロフトプラスワン勤務時代の横山さん(カルカル店長)だが。

「サインをもらうときに慶一さんに『やぎの目って知ってますか?』と聞いたらさ、『知ってるよ。いい脱ぎっぷりだった』って言ってた」

と言いながらサインをくれた。

「なんのことかよくわかんないんだけど」

と横山さんは言っていたが明らかにそれは荻野目洋子のことである。

 

ひと月ぶり

なんとひと月も更新してなかった。

そのあいだにウェブメディアを集めたイベントを開催したり、アメリカに行ったり、歯の詰め物が取れたりしていた。

アメリカには数回しか行ったことがないが、行くたびに気遣いの国だなと思う。ハーイとか誰でも声をかけるのは自分に悪意がないことを表すため、相手を安心させるためだろう。落としたものを拾ってくれたり、ドアをあけたままおさえている人もたくさんいる。

仕事の会話でもそうらしい。僕は英語で2語以上の文をしゃべれないのでわからないが、英語を話せる駐在員から聞いた。

アメリカ駐在になったので『アメリカらしい』ストレートな言い方を心がけていたら、しばらくして「もうちょっと丁寧な言い方をしないとトラブルになるかもよ」とアメリカ人に言われたそうだ。

アメリカ人に!

アメリカ人はストレートに物を言うというのは誰が受け付けたイメージなんだろう。石原慎太郎だろうか(NOといえる日本!)、ドロンパだろうか。

ドロンパ説は前も書いた気がするが、もう書いちゃったからいいや。

リフトですれ違うと恥ずかしい

すれ違って一番恥ずかしいのはリフトだ。

むかしデイリーポータルZ編集部の石川くんと松山に行った。夜に共通の仕事を済ませて、翌日は互いに別の取材があるので別行動である。

ところで松山城は山の上にあるので行くためのリフトがある。翌日、僕がリフトで山に登っていると、向かいから彼が降りてきた。

前の日に仕事を終えた後に居酒屋で仕事について語ったりしたから照れくさい。そもそもリフトの椅子にちょこんと座っている姿が恥ずかしい。

「あ、城?」
「ええ…はい」

会話もどうしようもない。もごもごしているあいだにリフトはすれ違って終わりである。ゴロゴロゴロゴロ(リフトの音)。

爆笑でもシニカルでもない、奇妙な体験だったと思う。