しんとした時間

「僕らが高校生の頃、夜なにやっていたんだろう?」

そういう話を同世代の男性と話をしていた。

ネットもない、テレビは夜にはしっかり終わっていた。部屋でひとりで本を読んだりレコードを聴いたりしていた。

気に入った英語の曲の歌詞の意味を調べたり、気象通報を聞いて天気図を書いたり、ジェットストリームを聞いたり、暇だった。

もっと夜がしんとしていた気がする。

しんとした時間を堪能する「しんとした夜ナイト」ってイベントはどうかと思ったが、矛盾してる。

あ、思い出した。ファミスタばかりやってた。

トリップアドバイザーのテンション

海外に行くとtripadvisorを見てレストランを選ぶことが多い。

tripadvisorには日本のスポット情報も載っていて、海外からの観光客が英語でレビューを書いている。

英語は「あ、そう」がgreatで「わかった」がperfectになるぐらいほめ言葉がインフレを起こしているので(私感)、レビューのテンションがすごい。

ラーメン屋の一蘭のレビューをざっと見てもこんな感じである。

I Still Dream About This Ramen…
Oh boy…I keep falling in love with jfood.
4 thumbs up!
Raman Me Crazy
I wish there was one in London!!

ものすごくこの店行ってみたくなる(この前行った)。

築地市場も魅力的である。

One of my favorite places on EARTH.
Once in a Lifetime Experience
An Experience You Will Never Forget

渋谷の交差点も観光地として登録されていて(渋谷区で明治神宮に続いて2位の人気スポットである)いろんな人が感想を書いている。

そのなかに

A little smaller than anticipated, but quite fun.

「思ったよりも小さいけど面白い」というほぼマーライオンのような感想まであったりするので、この際5倍ぐらいの大きさにしたらいいんじゃないか。

しかしこれぐらいのテンションで暮らしていきたい、と思う。

少し違う

ロンドン・パリ・ミラノという冗談のような組み合わせでヨーロッパを巡ってきた。

看板や標識などは日本に似ているが、微妙にちょっとずつ違うのだ。

矢印の曲がりかたが日本の標識より直角


長い


この先にM1という地下鉄があることの案内。日本だとこういうときに上向きの矢印にするので逆である。こういう細かいところが旅の醍醐味だと思う。

サッシ類ははじめて見るものが多かった。風呂の窓の明け方がさっぱり分からず(エアビーで人の家に泊まっていた)、開け方がわかったときは写真に撮ってしまった。


ドア中央のねじを

回すと緩むので

それを上にあげる

そうすると下の窓が少しだけ上に動くのだ。最後の写真が夕方なのは、窓を開けた状態も撮っておかなければと思って撮ったからである。どれだけ窓に感動したのだろう。

ドアノブが真ん中についていた。泊まった家だけ間違えてつけたのかなと思ったが、古い家はどれも真ん中ドアノブだった。鍵穴は右隅にある。

パディントン駅にいたパディントン(駅の名前が由来になっている。日本なら上野に現れた上野太郎、みたいな感じだろうか)が妙にクマだった。

フランスの地下鉄の自動販売機、カードを入れてPINコードを入れる装置にボンジュールと表示されていた。液晶ながらフランス人である。

ミラノにマルイが!と思ったら排気口だった。

以上、ミクロな視点の旅行記でした。

あけましておめでとう

ディズニーランドはもうクリスマス仕様らしい。いま11月上旬なので奴らはあと2ヶ月弱クリスマスをやる気だ。

クリスマスから大晦日までが年末、元旦から5日ぐらいまでが正月である。

正月は短すぎる。

それどころか「いつまでも正月気分か」などと悪いもののように言われたりするのだ。クリスマスは2ヶ月もあるというのに!

そこで提案したいのは正月の延長である。

クリスマスとかぶってもいいから12月から1月の2ヶ月間は正月ということにしてはどうだろう。

いや、もう正月でいい。あけましておめでとう。

キャップを逆にかぶらない人生

キャップを逆にかぶらない人生だった。

そもそもキャップをあまりかぶらないし、ましてや逆さにかぶろうとしたこともない。つまり、スポーティーでもないし、やんちゃに見せようとしたこともない。

居酒屋で隣のテーブルに座ったキャップ逆さ男が話をしているのを見てそう思った。平行世界でもおれは彼ではないだろう。

以前は肘当てがついているツイードのジャケットを着ている人を見るとそう思ったのだが、徐々に着そうな気がしている。

キャップを逆にかぶる人生、軌道が交わらない遠い星のようだ。でも、いつかそうする日が来るのだろうか。

脳はコンピュータよりも性能がいいという話はよく聞く。

記憶や計算能力では劣るが、コンピュータにできない動きをするのだろう。

しかしそれで意外なのは、脳は汁っぽいということである。

脳を直接見たことはないが体の中はたいてい湿っている。切ると汁(血とかリンパとか)が垂れるし、ねばついていることもある。

そんなものがクリーンなコンピュータより優れているのだ。コンピュータの中を見ても湿ってるところはひとつもない。むしろ湿ってたら動かない。

でも汁系のほうが優れているということは、未来のコンピュータは汁がしたたっているのかもしれない。古いエアコンみたいに。

タイムリープ

デイリーポータルZをやめたら何をするか、と聞かれたときに考えた。

時間があるから旅行にでも行こうか。おもしろいものを見たら人に言いたいのでブログに書くだろう。旅行だけじゃなくて、自分でおかしなものを作るのもいい。作ったら自慢したいのでやっぱりブログに書こう。

でもひとりだと毎日ボリュームのあることが書けないから、仲間を集めるのもいいだろう。集団で更新するブログにするのだ。でもそうするとやがて使えるお金で悩んだり、スケジュールがカツカツになって気を揉むかもしれない。

あ、そのサイトと仕事知ってる。デイリーポータルZとウェブマスターである。

実はそんなことをタイムリープのように繰り返しているのかもしれない。

無収入に慣れる

どうやって食べているのか分からないフリーランスの知人が何人かいる(僕も傍から見たらそうかもしれない)。

そのうちひとりに宝くじでも当たったのか聞いてみたところ、そんなわけないとのことだった。

「ただ、仕事がなくても焦らないように自分を訓練した」

と言っていた。実際、昨年は4ヶ月仕事がない時期があったそうだ。でも、焦らなかった、と。

新たな収入源を見つけるのではなく、無収入に慣れるのが解なのだ。

そっちかー!と心の底から納得したし、ちょっと仏様みたいなこと言ってないか、と思った。

ポルノ

わりと好んでポルノという言葉を使う。

猫動画やでっかい食べ物の写真はポルノだと思うし、ビジネス書を読んだだけで満足するのをキャリアポルノと呼ぶらしい。

文脈を無視してただその瞬間の口当たりの良いものを消費するのがポルノかなと理解している。

しかし肝心のポルノはシチュエーションが凝っているものが多くて(官能小説とか)、ぜんぜんポルノ的ではない。

でも今思ったが、僕のポルノのニュアンスが果たして伝わっているか確認したことないので、会議で急にポルノとか言う人と思われている可能性もある。

空にTODOリスト

21世紀の民俗学という本に、昔の農民は季節ごとの星で今やるべき作業を知ったと書いてあった。

つまり、あの星が出てくる時期だからそろそろ収穫だ、などと考えたのだろう。

空がでっかいTODOリストなのだ。ガスター10の文字のように「田植え」と空に現れているようなものである。

いまのARとかiPhoneアプリのレベルではない。

便利でうらやましい。