お姫様脱肛

お姫様抱っこじゃなくて、「お姫様脱肛」ってどうかな?と思ったがツイートする前に検索した。

するとたくさんの人がつぶやいていた。

検索結果を見るとざっくり、ひと月にひとりはつぶやいている。

日本のツイッターのアクティブユーザは4,500万人だそうだ。ここは4,500万人がいて、ひと月過ごすとひとり「お姫様脱肛」とつぶやく星だ。

月からしてみると、地球の周りを一周するあいだにいちどだけ地表で「お姫様脱肛」と言っているのが見えるだろう。

人が生まれて死んで笑ったり怒ったりするあいだにいちどだけ「お姫様脱肛」だ。

Astronaut.io という YouTubeの再生回数0回の動画を宇宙をバックに流すサイトがある。見てるだけで泣きそうになるサイトだが、宇宙をバックにひと月にいちど「お姫様脱肛」という文字が現れるサイトを作ったら泣けるだろうか。

泣けないな。

ジャスコもあるしヘビも出る

人の地元をストリートビューで見せてもらうという遊びをしている。

動画や記事にした。

ミクロで見ると人はみな違うのだが、共通しているところもある。

・団地ではない新興の住宅地
・郊外
・一軒家。

ニュータウンの子どもたちが大人になって作ったのがデイリーポータルZなのだということが分かる。

都市が発展して郊外に住宅地を作って、そこもいっぱいになってまた郊外に作って…を繰り返した3回目ぐらいの郊外である。ジャスコ(ユニー)もあるしヘビも出る。

仕事仲間を都市計画視点で見ると新鮮だ。

セブンイレブンのトイレの彼

企業のキャラクターなのに誰も注目していないキャラクターが気になっている。


てんやのおじさん


かけそばすするくん

どちらも着ぐるみやLINEスタンプになることもなく、ポスターの端っこにひっそりと居続けている。もう10年以上だろう。

僕が最近注目しているのはセブンイレブンのトイレにいる彼だ。

彼はトイレにしかいない。そしていつも両手をあげてトイレがきれいであることに喜んでいる。

セブンイレブンの垢抜けた広告宣伝からはかけ離れた素朴さに惹かれていた。

そしていまコロナ騒動でコンビニのトイレは使用禁止になった。

数カ月間、誰も来ない暗いトイレで彼は両手を上げ続けているのだろうか。

下げてたら怖い。

ポルノに引っかかっていた時代のほうが良かった

Facebookメッセンジャーでスパムが流行っている。

あなたが出ているビデオがあるというURLが送られてきて、それをクリックすると自分もまたスパムを送ってしまうという吸血鬼のような王道のスパムだ。

それが昨日僕のところにも来た。

ほとんど話したことがない人から、あなたのビデオがあると。

お!きた!

開かないように、慎重にメッセージ一覧から右クリックで「削除」を選ぶ。うっかりクリックしないようにそーっとそーっとゆっくりと操作した。

この動き、猫が部屋でうんこした後片付けとか、ゴキブリが出たときと同じだ。

デジタルでも物理でも嫌なものに触るときの動作は同じだった。メディア論的な気付きである。

しかし「イエー!XXXポルノだよ~クリック!」みたいなメッセージではなく、「あなたが出てます」というのが的を得すぎていて気持ち悪い。ポルノよりも自分が好きというSNS時代というか、秘密にしていた趣向を突いている。

ポルノだよ~に引っかかっていた時代のほうが良かった。

酔ったときにしか見つからない店と出た記憶がない店

酔ったときにしか見つからない店と出た記憶がない店がある。

銀座に酔ったときにしか見つからない焼鳥屋があった。なんどか行ってフォアグラ串を食べた気がするが、ネットで見ても情報が見つからない。あのフォアグラは馬糞だったのかもしれない。

歌舞伎町の10円寿司も酔ったときにしか出会わないのだが、最近はようやく場所を把握できてきた。

そして五反田のシェリー酒のバーはなんどか行ったのだが、店を出た記憶がない。あの店に僕がどんどん溜まっていっているのではないか心配だ。次に行ったときにロッカーに僕が3人ぐらい詰まっていたらショックである。

最近、遠野物語を読んだらそんな話がたくさん載っていた。

迷っていると見つかる屋敷、山に棲む女

あるな~こういうこと、とうっかり共感してしまった。

しかし、山中に現れる屋敷はいろり山賊かもしれない。山口県だけど。

家で検討

金融商品のCMで、妻が夫に「ねえ、これ検討してみない?」と言っていた。居間でだ。

金融なのでなにかしらの規制でそういうセリフになったのかもしれない。「買おう!」などの直接的な表現がNG だったりするのだろうか。

しかし家で妻が「検討」と言うのがおもしろい。

晩ごはんを検討する
検討の結果、焼きそばになった
承知、再検討は不要

あの夫婦は普段もそんな話をしていて欲しい。そして焼きそばを食べるのだ。

サン社員牧場

ニンテンドースイッチに寿司屋になるゲームがあった。客のオーダーに応じて寿司を握って出すのだ。

労働である。

むかしから農場経営ゲームやコンビニ経営ゲームなど、それ仕事だろというゲームはある。モニターとコントローラーで労働もゲームになるのだ。

上司の命令を言葉巧みに人に振り、原材料を安く仕入れて高く売る、パワポのページをかさ増しするなど、会社員としての仕事もばりばりゲーム化できそうである。

普段の僕のデスクワークをコントローラーでやればいいだけ、という気もする。

裸の夢

裸の夢をよく見る。

見すぎて最近では夢の中では当たり前に裸である。このまえ取材に行く夢を見たが、展開に関係なく僕だけ裸だった。そのうちテレビ会議に裸で参加する夢を見るだろう。

ところで、いまZoomのURLを公開すると裸の人が参加してくるらしい。嫌がらせなのかリモート露出狂なのかは分からないが存在するらしい。

その裸の男をよく見ると自分だったら………!

リモート会議で夢の中の自分と交差するのだ。世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、火の鳥太陽編みたいで興奮する。

いつか入れ替わったら……すげえ嫌だな。

のぼり「たけつめ」

魅力のないのぼりの写真を集めている。

これまで見たなかでいちばん魅力がなかったのは「たけつめ」である。

(次点は用賀の不動産屋で見た「見積もり」)

のぼりを見かけて「お、丈つめしていくか!」とは思わないだろう。そんなことをしていったらズボンの裾がどんどん短くなってしまう。

「美容院」というのぼりも意外だった。のぼりを見たところで髪が伸びてなければ切らないし、伸びたらのぼりに関係なく切る。

どうやら自分の都合が大きいものはのぼりに向いてないようだ。

しかし、「カレー」「ビール」ののぼりを見るとどうして店に入りそうになるのだろう。カレーを食べること、つまり空腹だって自分の都合なのに。

自分の意思とはなんだろう。

「中動態の世界」ってこういうことだろうか(第1章しか読んでない)。

ところで「たけつめ」ののぼりは筑波でバスから見て写真を撮れなかった。もういちど行こうかな思うぐらい、見たい。

ゴリラのイメージ

ゴリラについて考えている。

きっかけは古雑誌にあったテレビ番組の案内だ。

1975年のテレビドラマだそうだ。ザ・ゴリラ7。主人公をゴリラ呼ばわりするのが意外だった。

キャラクターも実際にゴリラだし。

デイリーポータルZ はげます会で教えてもらったところ、フランスの大統領護衛官のニックネームからとっているそうだ。大統領護衛官をゴリラって呼んでいたのか。バカにしているか(と今だったら思ってしまうだろう)。

このころ、ゴリラはかっこいいイメージだったのかもしれない。

気になって映画データベースで「ゴリラ」の語を含む作品を調べた。

1939 ゴリラの脅迫状
1940 復讐のゴリラ男
1954 ゴリラの復讐
1956 獣人ゴリラ男
1956 漫才学校 ゴリラ大暴れ
1965 狼少年ケン 誇りたかきゴリラ
1967~1968 特攻ギャリソン・ゴリラ
1969 暴行魔ゴリラー
1970 地底の原始人・キングゴリラ
1975 ザ・ゴリラ7
1977 野獣の救出部隊ゴリラ・コマンダー
1979 地獄のボディガード・スーパーゴリラ/ヨーロッパ犯罪地帯を暴く
1986 アーノルド・シュワルツェネッガー/ゴリラ
1988 ゴリラフォース
1989 ザンゴリラ
1989~1990 ゴリラ・警視庁捜査第8班
1991 ゴリラ・コマンドー
1992 ゴリラーマン
1992 ゴリラ2
1993 ゴリラは真昼、入浴す。
1993 ゴリラーマン2

1960年代まではゴリラは悪者だが、1970年代になるとボディガード、救出部隊などヒーローになる。


1956年


1986年

1986年はシュワルツネッガーがゴリラになった。でも原題はゴリラじゃなくてRAW DEALなのでこのゴリラ観は日本だけである可能性はある。
原題に関係なくゴリラってつけちゃうのひどい(と思う僕は別のゴリラ観にとらわれている)

1988年にシガニー・ウィーバーがゴリラの研究者の役を演じる映画「愛は霧のかなたに」があることもはげます会で教えてもらった。この映画のゴリラはやさしいのだ。

1990年代に入るとゴリラーマンが登場しておもしろのイメージになる。

これだけでの資料で決めつけると、ゴリラのイメージは「怖い」→「かっこいい」・「やさしい」→「おもしろい」で変遷しているのだ。

前にも書いたがゴリラはパチンコ屋などにぶら下がっている。場末の繁華街やちょっと古いビルが多くて、新しいビルでは見かけない。渋谷の再開発でたくさんビルが建っているがどこにもゴリラはぶら下がっていない。

あの偶像崇拝ゴリラはきっと「怖い」「かっこいい」の時代に作られたものだろう。

その後、「おもしろい」になってからスナックの名前になったのではないだろうか(「ゴリラ」って飲食店ありますよね)。

スナックゴリラの開店時期については今後の課題としたい。

目黒には「ゴリラーメン」というラーメン屋があった。ゴリラとメニューのハイブリッドな名前である。

ゴリラのイメージについてはデイリーポータルZでも西村さんが辞書でのイメージを調べている。

国語辞典のゴリラがだんだんやさしくなる

店名のゴリラについては大北さんが書いている。

「ゴリラ」という店にゴリラな人はいるの?

このほかにもゴリラの記事が多くて、デイリーポータルZってこんなにゴリラのこと書いていたのかと驚く。それもまたゴリラのサブカルチャー化なのかもしれない。