いつも自己紹介を最初にする人生

相川さんや阿井さんはたいてい出席番号が1番だろう。

新学期の最初の席順は出席番号順だったので、4月は通路側のいちばん前に座っていたはずだ。そして自己紹介も最初である。

一方、渡辺、和田はいつも最後だ。窓際のいちばん後ろの席に座っている。自己紹介はトリ。不良、ではないけどクラスの中心になる派手なやつだった気がする。だから僕も今、渡辺、和田と呼び捨てで書いてしまった。

常に自己紹介を最初にする人生と最後の人生。人格形成に影響を与えているのではないだろうか。

僕は「は」なので渡辺とか和田より少し前、まじめな人とも悪とも距離がある。たしかにその後の人生に影響を受けている。

意外なところでくつろぎたい

国ごとの幸福度ランキングはあるが、人ごとの幸福度は測れないだろうか。

幸せを感じている人ランキングだ。たぶんお金をたくさん持っているかどうかではないだろう。

それで思い出したが、以前新幹線で小さなつまみをたくさん持ち込んでワインを飲んでいる夫婦を見た。赤ワインのボトルをあけて、ワイングラスも持ち込んでいた。

あれはかなり幸福度高そうだ。

チェアリングも幸福度高い。

おれは意外なところでくつろいでいる人に弱いのかもしれない。

よく、洞窟の中にミスタードーナツがあればいいのにと思うがそれもやっぱり「意外なところでくつろぐ」だ。

ロボットはカタカナ

編集者ロボットってできないだろうか。

原稿をうけとった後にお願いすることって、「同じような文章が続いているから削ったほうがいいですよ」とか「最初に何をやるかの説明を書いてわかりやすくしませんか」などけっこう似ている。ロボットが学習したらできるのではないか。

そしてロボットだから「ココ、イラナイ」「モット、ワカリヤスク」など不躾な言い方をしても許されるだろう。

いや、編集ロボットが導入されましたということにして、僕がカタカナでメールを送ればいいだけかもしれない。

食べられる壁

数年前のエイプリルフールにデイリーポータルZで洞窟にコワーキングスペースを作った。ドワーキングスペースである(うまいこと言った!)。

実際に4月1日、洞窟を借りて机を並べて仕事をした。そのようすを随時ネットにアップする。

事前に準備のため、洞窟を貸してくれる地元のフィルムコミッションの男性と下見をした。

貸せる洞窟はふたつ。ひとつは安いけど、洞窟の中に穴があって落ちると死ぬ。

打ち合わせで「落ちると死にますけどどうしますか?」と聞かれたのはじめてだ。

もうひとつは撮影によく使われていて広い。

「しかも、壁が食べられます」

と言って男性は洞窟の壁に張り付いているホコリのようなものを食べた。

落ちるの死ぬ or 壁が食べられる の二択である。なかなかない。もちろん後者にした。

落ちると死ぬのあとだったので「壁食べられるし最高!」とテンション上がったが、エイプリルフールの実施当日「壁食べられるんだよ!」と人に説明したとき、参加者の戸惑いが目に見えてわかった。

ドワーキングスペースの企画は楽しかったけど、バズったかどうかの記憶はない。

ネギ

香川にあるうどん屋で薬味のネギをくれと言ったら店の人にカマを渡されて、外に生えているから自分で刈ってくれと言われた、というエピソードをなにかで読んだ。

さとなおさんのうどんの本か、村上春樹のエッセイだっただろうか。

その後、讃岐うどんブームが来て、その店もテレビで紹介されていた。

レポーターがネギはどこですか?と聞くと店の主人がわりと棒読みで「外に生えているのを刈ってください」と答えていた。

言わされている。

過去の自分にとらわれる、なんて歌詞みたいだけどこんなわかりやすい例はない。ネギ。

でもそこの店に行ったらそう言われたい気もする。

巣箱

経堂駅の構内に休憩コーナーができた。

ホームでもないところで待ったり休む人がいるのだろうか。花に囲まれているのも独特だ。

謎スペースできたな、と思ったら連日満席の賑わいなのだ。なぜ?

巣箱作ったら小鳥が来たよ、みたいな感じである。

おれも今日座ってみた。花に囲まれているのが妙な感覚だった。

経堂に来ることがあったらどうぞ。

スピード写真

広瀬香美の「ロマンスの神様」(1993)という曲にこんな歌詞がある。

> 週休2日しかもフレックス~

すごくいい会社で働いているということを歌っているのだろう。当時は週休二日制じゃない会社もあって、土曜日に半日だけ働いていたのだ。

ドリカムの「あなたにサラダ」(1991) ではこんな歌詞

> 夕方もう6時をまわり、閉店まであと30分足らず デパートは夕飯の買い物のおばさまでごったがえす

デパートの閉店が早すぎないかと思うが、当時の閉店時間は19時だったのだ。週に1回の定休日もあった。

広末涼子の「大スキ!」(1997)にも

> スピード写真に寄り道、1時間後です。

とあってフィルムを現像している。フィルムカメラなんて今となってはとんだマニアである。

20年ぐらい前の歌でもうっかり今ないものが歌われている。いまスマホが登場する歌も20年後に見て懐かしさに震えるのだろう。

徒歩10分

前回の喫茶店の話で思い出した。

カルチャーカルチャーが移転先を探していたころの話。店長が大久保にいい物件を見つけたというので内見に行くことになった。

「事務所(西新宿のかなり西のほう)からも歩いて10分ぐらいだから便利!」

とのことで歩いていくことになった。だが、西新宿から大久保まで歩いて10分以上かかる。盛って話しているのだろう。

当然5分ぐらい歩いてもまだ山手線を越えてない。無理かなと思ったころ、店長が無言で走り始めた。なんとしても10分で着こうとする気である。

結局走ったが20分ぐらいかかった。ついた頃には全員汗だくでぜいぜいしていて内見どころではなかった。

帰りはタクシーで帰って10分ぐらいだった。タクシー最高、という話をした。

喫茶店

2013年、半年間コワーキングスペースの小部屋を借りてデイリーポータルZの公開編集部にした。ライター・編集者が集まって作業できる場所、そしてそれを公開する試みだった。

気軽に集まれる場所があるのはよい。公開編集部が終わったあとも機会があればまた続けたいと話してたら総務部から連絡があった。会社が入っているビルの下のテナントに空きができた。例の話に使えるかもしれない、と。

総務の人と行ってみるとそのテナントは飲食店フロアにあり、元喫茶店だった。狭いけれどカウンターがあって面白い。ここで原稿を書いていたら村上春樹みたいだ。

だけど、ビルの管理会社いわく、このビルと周辺には飲食店が足りていないため、昼はとても混雑する。ここを借りたらランチをやってほしい、とのこと。

いや、それは編集部じゃなくて喫茶店だ。

話が違う。総務に「ですよね?」と話をふると、「カレーぐらいだったらできるんじゃない?」とのこと。

なんで会社として喫茶店をやらせようとしているのか。喫茶店なんて会社の定款に書いてないでしょと言うと「変えればいい」と。なんでこんな時だけ迅速さを発揮しようとするのか。

話が違う形で伝わっている。

大人が集まっているのにたまにこういうおかしなことが起こる。会社の醍醐味である。

封筒地獄

元号のクリアファイルをBOOTHというサービスを使って売ることにした。

https://habe.booth.pm/items/1234776

BOOTHはピクシブが運営しているネット通販サービスである。倉庫に送るだけで梱包と発送までしてくれる素晴らしいサービスだ。便利なのだが人気が出て、いま倉庫に入れてから販売開始まで20営業日ほどかかるらしい。

20営業日だと新元号の発表まですぐである。なのでBOOTHは受注だけにして自分で発送することにした。ネコポスという発送方法にした。

クリアファイルが入る封筒をダイソーで買ってきた。

封筒に入れてから、ふとネコポスのサイズを調べてみると横228mm × 縦312mmだった。

クリアファイルギリギリである。

ネットで「ネコポス and クリアファイル」で検索すると、封筒のふちを折って送れば大丈夫!とか多少大きくてもコンビニの店員によってはOKな場合がある、とかかなり不安な情報が出てくる。

ぴったりすぎるので封筒をハサミで開けると中のクリアファイルまで切れてしまう可能性がある。

それは悪いのでネコポスの上の「宅急便コンパクト」というサイズで送ることにした。

お客さんからもらった送料以上の費用がかかるが、差額は販売元の負担だそうだ。つまり僕だ。まあいい。

宅急便コンパクトのサイズ(340mm×248mm)に収まる厚紙の封筒を買ってきた。

これならクリアファイルも入るし丈夫で安心だ。よくこういう封筒で契約書とかが送られてくる。

夜、ちまちまとクリアファイルとおまけのポストカード(妻の売れ残り)などを入れた。

朝、ヤマト運輸の事務所に持っていくと

「宅急便コンパクトは専用の封筒が必要です」

とのこと。ダイソーの厚紙の封筒ではだめだったのだ。ふーん。

しかたないので専用の封筒を買い、そこにあらかじめ封入した厚紙封筒を入れて(ぴったりだ)送った。

つまり丈夫な封筒のなかに丈夫な封筒が入っているというマトリョーシカ状態になった。

ここまで買った封筒が3種類。おまけで入れた再生ボタンクリアファイルの説明書をコピーもした。どんどん利益がなくなっている。

3種類、新しい封筒を買うたびに40枚買っている。つまり家に120枚の封筒がある。

クリアファイルといっしょに使ってない封筒も同封しようか。

https://habe.booth.pm/items/1234776

買って欲しい。