オバQジェット

むかし新幹線が浜松あたりを通過するとうなぎ弁当を売りに来ていた。浜松は通過するだけなのに。

東京駅で積みこんであったのだろう。でもあれがすごくいいと思うのだ。

飛行機もそうだとおもしろい。アメリカやヨーロッパなど何度も機内食が出る便だったら、途中の食事をいま飛んでいるところの料理にするのだ。モンゴル料理とかトルコ料理が出るかもしれない。で、窓の下を見るとその国。パーマンやオバQみたいにじかに飛んでいる気になる。

アメリカだとずっと太平洋なのでマグロ、ヨーロッパだとずっとロシアなのでピロシキになる可能性もある。

この本がおもしろかった。

梅毒をフランスでは「ナポリ病」、ナポリでは「フランス病」、ロシアでは「ポーランド病」、ポーランドでは「ドイツ病」、オランダでは「スペイン病」、イギリスでは「フランス病」と呼んでいたという話が笑った。

同じ著者の炭素文明論・ゼロリスク社会の罠もおもしろい。

リアクション下手

ヘッドマウントディスプレイが苦手だ。

オキュラスリフトという流行っている装置だと、首の動きに合わせて視界が変わる。目の前にいない人が見えたり、別の世界に入ることができる。没入型コンテンツと言われたりして、メーカーフェアに行くとそれを使った作品がたくさんある。

欠点はそれをつけてる人しかその世界が見えないこと。

そのおもしろさを周りの人に伝える方法は、リアクションである。ダチョウ倶楽部みたいな動きだ。

イベントで並んでいると僕の前に体験した人がみんな「ウワー!!」とか言っている。自分もそんな動きをしなきゃいけないような気がしてくる。デイリーポータルのやつだから派手なリアクションするだろと思われてるんじゃないかとかいう自意識過剰もある。

でもそういうの苦手なのだ。ほーとかへーとかとしか言えない。

いやしかし、ここは派手にいすから落ちたりした方がいいのかなとか余計なことばかり考えて全然没入できない。

没入型というわりにすごく社会性が要求されている。

 

忘れたくない

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タクシーの中から見たバキュームカー。ホースが長い。

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飲み屋のトイレにあったサンダルの先が濡れてて、先まで足を入れられなかった。

先日、飲み過ぎて記憶を失ってから、飲むたびにまたなにもかも忘れてしまうのではないかと怯えている。それでメモをとったり写真を撮ったりしているのだ。

なにもかも忘れたくない。

しかし忘れたくないのがトイレのサンダルの先が濡れていることだということに驚く。この時点で酔っている。

貴族を見た

きょう品川駅の階段を急いであがっていたら、どこの国の人かわからないが目鼻立ちのはっきりした男がゆっくりと降りてきた。タキシードのようなかっこいい服を着ている。

貴族だ。

結局なんだったのかわからないし、オチもないのだが、貴族を見たのだ。UFOのように。

帰りに渋谷駅で酔っ払った女が柱を抱えて立っていた。革ジャンにタイトな短いスカートでピンヒールで、期せずしてポールダンスみたいになっていた。吐く寸前だったけど。

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ねりもの屋もハロウイン

懇親会

懇親会で悪酔いする。

先日も会社の懇親会で記憶をなくした。どうやって帰ってきたのかもおぼえてない。家に帰ってきてトイレに行こうとしてベランダに向かったそうだ。恐怖である。

懇親会に来ていた人から翌日、昨日はありがとうございました。おごってもらってしまってというメールが来ていたがおぼえてない。というか、キミいたのか。
誰がいたかも忘れるなんてひとつも懇親になってない。

泥酔か飲まないかというゼロイチになってしまうものとしてはいつか「ビール片手に談笑」ということをしてみたい。夢かもしれないけど。イマジンみたいな気分になった。

グローバル化

今年は仕事に英語が必要になった年だった。まだ終わってないが。

ちょっと前に英語で打ち合わせることがあり、相手は英語圏の名前ではないが流暢な英語を話した。表情の豊かさも日本人のそれではない。

アメリカ育ちのアジア系か、シンガポールかインドネシアあたりの人だろうか。

後日、その人のフェイスブックを見たら「出身:九州」と書いてあった。

ただの顔の濃い日本人だった。

アソカラ

阿蘇カラクリ研究所が売っているストラップを買った。ネットショップはここ。

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iPhoneにつけたらガラスを割りそうでつけてない。まったくガタガタしてないし、バリもきれいに取れていて丁寧な仕事であることが分かる。ただ、使いみちがない。

阿蘇カラクリ研究所の福山さんとはメーカーフェアで年に1回ぐらい会う。9月に山口で会ったときはライザップ気分が味わえる回転台を作っていた。

「耐荷重200キロです」

と言っていた。このストラップも耐荷重80キロと説明に書いてある。耐荷重を気にするのがプロっぽいがストラップの耐荷重は誰に自慢したらいいんだろう。

回転台に札束風呂を乗せさせてもらった。おまえの仕事楽しそうだなとよく嫌味を言われるがこの動画見て自分でもそう思った。しかしライザップみたいなドヤ顔は難しい。

福山さんが作る装置は「アタリー!」などとしゃべるものが多い。真面目な工作機械を工場に納品するとき、アツイヨーとかヤスマセテーという音声を出すようにしておくと、工場の人たちが装置に優しく接するので壊れないと話していた。

機械じゃなくて人のように接するからだそうだ。

さらっと言ってるけどそれ結構大事なことなんじゃないか。

このまえもらったメールに「あした阿蘇で飲み会があるんですが来ませんか」と書いてあった。その日は仕事で無理だな……と思ったのだがまず阿蘇だ。ちょっと遠い。でもそのうち行くんだろうな、おれ、と思っている。

未来が来てない

午前中、病院にいた。待っているあいだにFacebookを見ていたら誰かが今日はバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場する未来の日だと書いていた。1985年の30年後、今日があの未来だったのか。

順番を待っていると、待合室をおじさんがドトールの紙袋を持って通り過ぎた。紙袋からはコーヒーがぽたぽた垂れている。なかでコーヒーが倒れているようだ。それを見た女性が「垂れてますよ」と教えてあげた。

おじさんはコーヒーを置いてから看護師さんに床を拭く雑巾を借りていた。「全部こぼれちゃって飲むところ全然ないや…」と言い訳のような独り言のようなことを言ってた。服もコーヒーのシミがついている。

本当にこれが未来の世界なのか。

ヤンキー/六本木/人事部

会社の近所にすっごいヤンキーがいる。ピンクのキティちゃんのスウェットの上下を着ているような完璧なヤンキーが。

会社は新宿の隅っこで確かにガラがいい場所ではないが、ヤンキーがいる場所ではない。

ヤンキーだけが知っている秘密のワープ穴でもあるのかもしれない。

六本木のファーストフードに入った。トイレは雑居ビルの共用トイレで、開けるときになかで誰かがセックスしてたらどうしようって一瞬思った。おれの六本木のイメージは中学生の頃から変わってない。

名刺に書いてあっていちばんワケありな肩書って「人事部付」ですよね。

ウオー、自由だ

ブログの下書きに入っていたテンション高い文章を公開

デイリーポータルZみたいなことをずっと続けたいと思っている。自分がおもしろいと思っていることをおもしろがって人に見せる仕事だ。

そのためには利益を出したり、ちゃんとして人に認められたりしなければならない…と考えたのだがそうではないことに気づいた。

勝手に続けていればいいのだ。儲からなくても誰にも褒められなくても続ける。やめなければ続く。でもいやになったらやめることもできる。

ウオー、おれの人生、ものすごく自由。

たまにこういう気持ちになります。