頭の悪い選択肢

選択問題のステ案みたいな選択肢が大好きだ。例えば

・アルコールは身体にいいのでどんどん飲んで良い(健康に関するチェックのようなもので)
・パスワードは覚えやすい123456のようなものが良い(セキュリティに関するeラーニングで)
・ボールはその場で空中に静止する(移動する台車からボールを投げたら的な物理の問題で)

このようなものだ。

「正しいものを全て選びなさい」のパターンでよく登場する。全部正解だとあれだからひとつ入れておくか、というテンションで書いたものだろう。公式のテストではなく、学校や職場の手作りテストに多い。

こういう頭の悪い選択肢ばかり集めたいんだけど、どこを探せばいいだろう。

古本筒

数週間前、近所を散歩していたら住宅街に古本屋があるのを見つけた。

その店はプレハブ小屋で、入り口のサッシを開けて入る。店の床はギシギシ言う板張りで、簡単にたわむので板は相当薄いことがわかる。本棚に挟まれた通路はようやく人がすれ違えるぐらいの幅しかない。

店主が奥にいる。奥の本棚の本を見ようとすると、店主はそのまま奥の出口から出ていった。ところてん方式である。店主なのに。

本を見ていると、店から押し出された店主が地面にぽつんと立っているのが横目に見えた。

僕がまた手前に戻って本を見ていると、また店主が奥から店に入ってくる。

言ってみればこの店は筒だ。古本屋じゃなくて古本筒だ。

いい店だ。また行こうと思ってるけどまだ行けてない。


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かっこわるいSiri

テーブルにおいてあったiPhoneが急に「いえいえ、お礼を言いたいのは私の方ですよ」といい出した。

調べてみたらこういうことらしい。
・ポケットでヘッドホンのボタンが押されてSiriが起動していた。
・「それあとでやるから」みたいなどうでもいい会話を「サンキュー○○○」と聞き間違える(○○○は文字化けのような意味不明の言葉)
・それに対して「いえいえ、お礼を言いたいのは私の方ですよ」と言ったのだ。

かっこわるい!

人の会話を自分への感謝だと勘違いしてお礼を言ったのだ。人だったら最高に赤面ものである。

AIをこうやってだましていくのはきっとこれからのライフワークになるな、と思った。

もうだめだ→もういいや

日常で「もうだめだ」と思うことがある。

・起きたら集合時間の1時間後だった
・飛行機の時間を間違えて空港に行く
・高速バスのサービスエリアで取り残される

そういう瞬間を集めるのはどうかなと思ったのだが、そのあとに来る「もういいや」のほうがカタルシスであることに気づいた。

・遅刻しそうになって走ってたけどあきらめたときの空の広さ
・飛行機に乗り遅れたのでビールを飲んじゃう
・遅れているのに朝風呂に入る

なんだ、おれ自由じゃんと気づく瞬間である。通りすがりに唐突にカラオケ屋に入ってもいいのだ。

こういうことばかりしているので法令遵守じゃなくて常識遵守の力が弱いなと思うことはある。常識コンプライアンス。

寒さも暗さも感じてなかった

毎日寒い。数年前から冬が辛い。寒いからだ。

10年ぐらい前にしばれフェスとか極寒の焼肉祭りとか寒いところの取材ばかりしていたが、実はそんなに寒さを感じてなかった。寒くておもしれーぐらいの感じだった。

だが、いまは寒い。あと、夜に暗いなと感じるようになった。

前は夜に暗いということを意識してなかった。そういえば暗いな、ぐらいだった。

寒さも暗さも感じてなかったのだ。

いったい脳からなにが出ていたんだろう。

猿の記憶

ニュートンに類人猿が大型のネコ科動物に狙われているイラストが載っていた。数十万年前の想像図である。

ぽてぽてと歩く類人猿を樹の上のヒョウみたいな動物が見ているのだ。たぶんこのあと食われる。

猿が人になって道具を発明するまで大型の肉食動物に食われまくっていたのだろう。

別の雑誌ではインドで呪術にヒョウの毛皮が使われているという記事を読んだ。

食われまくった猿の子孫としてはヒョウは強くて怖い存在だから、その毛皮を着るのは自分を立派に見せる方法として納得がいく。

大阪のおばちゃんがヒョウ柄を着るのもそういう背景があるのだ。猿の記憶が。

おれ最近こんなことばっかり書いてるな。

無難の引力

この前テレビで受験生がインタビューを受けていた。

「学生服の下にダウン着てきた」
「ほらこれ」
「だからあったかい」

となぜかずっとインナーダウンの話をしていた。急に振られてとっさに着てるもの話をしてしまったのだろう。

話しながら「なんでおれダウンを紹介しているのだろう」と思ったかもしれない。

でもそういうことってある。

僕も空港でインタビューされたら「いやー、明日から仕事ですわ」と言うだろうし、新橋でインタビューされたら酔っぱらいサラリーマンを演じてしまうだろう。

人は考えてないと無難に収まってしまうのではないかと思う。

いやらしい写真

iPhone7Plusは一眼レフのような背景をぼかした写真が撮れる。

いやらしい写真である。

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なんだかすごくいいものになってしまった。近所のライス食べ放題のタンメンの店とファミレスなのに。

もっとどうでもいいものを撮らないといかん。

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食べ終わった昼ごはん(サバ)

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量が多くて残したカレー

でもなんだかまだいいものに見える。もっとどうでもいいものをぼかして撮りたい。

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缶入りしるこ

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ハト糞の貼り紙

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背景でぼけているのはデイリーポータルZライターの江ノ島くんだが、ぼけた状態が似合う才能があると思った。

なにか足りない

漢字はじっと見ているとこんな形だったっけ?と思うものだが、形而上の「而」は最初から気持ち悪い。なにか足りない感じがする。

横棒だろうか、再 や冊なら馴染みがある。 点で雨でもいいのだが、「爾」はやり過ぎで気持ち悪い。ひき肉みたいなのが入っている。

 

拡大したらメだった。乖離の「乖」も気持ち悪い。意味どおりなかで分断している。右の方に小さく「ヒ」 とあるのも不気味だ。

 

「能」が左上から右下にかけて「ムヒヒ」と言ってるのも気持ち悪い。

 

ムヒヒ。

話がずれた。形而上の話だ。本を読んでいて形而上という言葉が出てくると、いつも而の文字の足りなさが気になって文章の内容がが入ってこない。

未来の電車

社会人になったばかりのころ、新人研修が武蔵中原で行われた。

当時実家に住んでいたので、東上線で池袋、そこから山手線で渋谷、東横線で武蔵小杉、最後に南武線で武蔵中原という3回乗り換えで通った。

遠いうえに、ぐるっと遠回りなルートだった。

めんどくさい。東上線からそのままするっと武蔵小杉ぐらいまで行く電車があればいいのに、でもできるわけないか…と思った。

と思ったら20年後にできたのである。副都心線で。

すごい。そんな予想外の電車ができるなんて。

チューブのなかを通るエアカーはいつまでたってもできないが、予想外の未来は来る。

作業着の寅壱がハイブランドになったり、大学堂(移動販売のホットドッグ)が伊勢丹のレストラン街に入る日も来るね、こりゃ。