巣箱

経堂駅の構内に休憩コーナーができた。

ホームでもないところで待ったり休む人がいるのだろうか。花に囲まれているのも独特だ。

謎スペースできたな、と思ったら連日満席の賑わいなのだ。なぜ?

巣箱作ったら小鳥が来たよ、みたいな感じである。

おれも今日座ってみた。花に囲まれているのが妙な感覚だった。

経堂に来ることがあったらどうぞ。

スピード写真

広瀬香美の「ロマンスの神様」(1993)という曲にこんな歌詞がある。

> 週休2日しかもフレックス~

すごくいい会社で働いているということを歌っているのだろう。当時は週休二日制じゃない会社もあって、土曜日に半日だけ働いていたのだ。

ドリカムの「あなたにサラダ」(1991) ではこんな歌詞

> 夕方もう6時をまわり、閉店まであと30分足らず デパートは夕飯の買い物のおばさまでごったがえす

デパートの閉店が早すぎないかと思うが、当時の閉店時間は19時だったのだ。週に1回の定休日もあった。

広末涼子の「大スキ!」(1997)にも

> スピード写真に寄り道、1時間後です。

とあってフィルムを現像している。フィルムカメラなんて今となってはとんだマニアである。

20年ぐらい前の歌でもうっかり今ないものが歌われている。いまスマホが登場する歌も20年後に見て懐かしさに震えるのだろう。

徒歩10分

前回の喫茶店の話で思い出した。

カルチャーカルチャーが移転先を探していたころの話。店長が大久保にいい物件を見つけたというので内見に行くことになった。

「事務所(西新宿のかなり西のほう)からも歩いて10分ぐらいだから便利!」

とのことで歩いていくことになった。だが、西新宿から大久保まで歩いて10分以上かかる。盛って話しているのだろう。

当然5分ぐらい歩いてもまだ山手線を越えてない。無理かなと思ったころ、店長が無言で走り始めた。なんとしても10分で着こうとする気である。

結局走ったが20分ぐらいかかった。ついた頃には全員汗だくでぜいぜいしていて内見どころではなかった。

帰りはタクシーで帰って10分ぐらいだった。タクシー最高、という話をした。

喫茶店

2013年、半年間コワーキングスペースの小部屋を借りてデイリーポータルZの公開編集部にした。ライター・編集者が集まって作業できる場所、そしてそれを公開する試みだった。

気軽に集まれる場所があるのはよい。公開編集部が終わったあとも機会があればまた続けたいと話してたら総務部から連絡があった。会社が入っているビルの下のテナントに空きができた。例の話に使えるかもしれない、と。

総務の人と行ってみるとそのテナントは飲食店フロアにあり、元喫茶店だった。狭いけれどカウンターがあって面白い。ここで原稿を書いていたら村上春樹みたいだ。

だけど、ビルの管理会社いわく、このビルと周辺には飲食店が足りていないため、昼はとても混雑する。ここを借りたらランチをやってほしい、とのこと。

いや、それは編集部じゃなくて喫茶店だ。

話が違う。総務に「ですよね?」と話をふると、「カレーぐらいだったらできるんじゃない?」とのこと。

なんで会社として喫茶店をやらせようとしているのか。喫茶店なんて会社の定款に書いてないでしょと言うと「変えればいい」と。なんでこんな時だけ迅速さを発揮しようとするのか。

話が違う形で伝わっている。

大人が集まっているのにたまにこういうおかしなことが起こる。会社の醍醐味である。

封筒地獄

元号のクリアファイルをBOOTHというサービスを使って売ることにした。

https://habe.booth.pm/items/1234776

BOOTHはピクシブが運営しているネット通販サービスである。倉庫に送るだけで梱包と発送までしてくれる素晴らしいサービスだ。便利なのだが人気が出て、いま倉庫に入れてから販売開始まで20営業日ほどかかるらしい。

20営業日だと新元号の発表まですぐである。なのでBOOTHは受注だけにして自分で発送することにした。ネコポスという発送方法にした。

クリアファイルが入る封筒をダイソーで買ってきた。

封筒に入れてから、ふとネコポスのサイズを調べてみると横228mm × 縦312mmだった。

クリアファイルギリギリである。

ネットで「ネコポス and クリアファイル」で検索すると、封筒のふちを折って送れば大丈夫!とか多少大きくてもコンビニの店員によってはOKな場合がある、とかかなり不安な情報が出てくる。

ぴったりすぎるので封筒をハサミで開けると中のクリアファイルまで切れてしまう可能性がある。

それは悪いのでネコポスの上の「宅急便コンパクト」というサイズで送ることにした。

お客さんからもらった送料以上の費用がかかるが、差額は販売元の負担だそうだ。つまり僕だ。まあいい。

宅急便コンパクトのサイズ(340mm×248mm)に収まる厚紙の封筒を買ってきた。

これならクリアファイルも入るし丈夫で安心だ。よくこういう封筒で契約書とかが送られてくる。

夜、ちまちまとクリアファイルとおまけのポストカード(妻の売れ残り)などを入れた。

朝、ヤマト運輸の事務所に持っていくと

「宅急便コンパクトは専用の封筒が必要です」

とのこと。ダイソーの厚紙の封筒ではだめだったのだ。ふーん。

しかたないので専用の封筒を買い、そこにあらかじめ封入した厚紙封筒を入れて(ぴったりだ)送った。

つまり丈夫な封筒のなかに丈夫な封筒が入っているというマトリョーシカ状態になった。

ここまで買った封筒が3種類。おまけで入れた再生ボタンクリアファイルの説明書をコピーもした。どんどん利益がなくなっている。

3種類、新しい封筒を買うたびに40枚買っている。つまり家に120枚の封筒がある。

クリアファイルといっしょに使ってない封筒も同封しようか。

https://habe.booth.pm/items/1234776

買って欲しい。

新しい元号を本気で予想する会

新しい元号を本気で予想する会を開催した。

事前に募集した40人ほどが集まり、元号を予想して半紙に書いた。

僕も予想を発表したがここには書かない。ただ、画数が減る傾向にあること、「よく元号に使われる漢字+はじめての漢字の組み合わせ」がこの2回続いているという2軸から予想した。

参加した人もみな本気で大喜利になることなく真剣な予想で場が終わった。平成ゲートウェイを書く人はいなかった。

予想した元号は4月1日まで秘密である。もし仮にここに正解があったとしても予想を公にした時点で除外されるかもしれないからだ。政府に。

そこで予想した半紙の束はアルミのケースに入れた。撮った写真を入れたSDカードも入れる。

4月1日までこれは貸金庫に預けよう。そう思って個人向けの貸金庫を契約した。


貸金庫に持っていくおれ

貸金庫に預けるのは冗談なのだが、貸金庫は冗談ではなかった。本気である。

こんな心象風景のような薄暗い廊下に映画で見るような巨大な扉が並んでいた。

生体認証など10種のセキュリティを通り抜けたところにある金庫に元号予想は格納された。これで誰も予想を奪ったり改変することはできない。

途中から絵になったのは貸金庫はセキュリティをまもるため写真撮影禁止だからである。

貸金庫を借りるのはまあそこそこ、自転車が買えるぐらいのお金がかかったのだが、絵だ。でも本当に預けた。レポート的には入れた写真がほしいところだが、自分で言いだしたオーバーセキュリティなので受けいれよう。

4月1日の夜に予想が当たったかどうかの発表会(ネット中継あり)を行う予定である。心の底からたのしみだ。

体内

きのう乗ったタクシーがくさかった。ガタガタいうタクシーで運転手はおじいちゃんだった。

タクシー全体がおじいちゃんの匂いだった。

おじいちゃんの体内に乗ってるようだなと思った。ネコバスもこういう感じだろうか。猫がおじいちゃんになっただけで、生き物のなかに乗っているという構造は同じだ。

運転手がずっと僕のことを「だんなさん」と言っていたのがよかった。

当然suicaなんて使えないので現金で払って降りた。

青春

近所のコンビニにかっこいい男の子のバイトが入った。

元からいたバイトの女の子が嬉しそうにしょっちゅう話しかけている。

おれが玉ねぎサラダを持ってレジの前に立っているので、仕方なくレジに入るのだが話も途中で名残惜しそうだ。

ごめんよ。しかしわかりやすい。

そしておれはそういうのを見て、いいものを見たと思うようになった。