UFOキャッチャー

クレーンゲームをUFOキャッチャーと呼ぶ。セガの登録商標だと思うが、改めて見てみると実物はかなりUFOに関係ない。

だってUFOの部分がこれしかないのだ。

考えてみたら、このゲームはキャトルミューティレーションをする宇宙人の立場に立つゲームである。もしくはエイリアン・アブダクション(宇宙人による誘拐)。

宇宙人による仕業は実はあんなに難しかったのだ。クレーンは頼りないし、なぜか右と前にしか進むボタンしかない。

UFO内部では「ちょっと横から見てて」「あー行き過ぎ~」「両替してくる」なんて会話がされていると思う。

現場の宇宙人からもクレームがきているだろう。戻るボタンを付けて欲しい、と。

よくあるSFのように、実はUFOキャッチャーは宇宙人によるキャトルミューティレーション要員を選抜するためのもので、あれで好成績を残すとUFOで本採用される、なんてこともない話ではないかもしれない。頑張りしだいでUFOの正社員に。

車や家をUFOキャッチャーの景品のぬいぐるみでいっぱいにしているとUFOに連れて行かれる。

UFOキャッチャーはゲームをしてないとき、物悲しい音楽が流れているがあれはソニック・ザ・ヘッジホッグの曲である。そしてその曲を作曲したのはドリカムのベースの人だ。

これを聞くと1990年代のすすけたゲームコーナー(ゲームセンターではない)にいる気持ちになる。

いつか歌詞をつけてドリカムの歌にして欲しい。

それは隣のご主人ですよ

新卒で入った会社はオンラインデータベースというサービスを作る会社だった。

新聞社からデータを借りて、それをパソコン通信のネットワークで流すのだ。

「パソコン通信のネットワークができてさ(当時はVANと言っていた)、なにか流すものないかなと思ったんでニュース流した」と上司が言っていた。「新聞記事って短くてちょうどいいんだ」と。

入れ物が先なのだ。別に新しいメディアを作ろうとしたわけではなかった。

街角のでかいモニターのはじっこにもニュースが流れている。一時期、ポータルサイトが流行ったときも各社とりあえず隙間にニュースを入れた。電車のモニターにもなんとなくニュースが流れている。

そこにジョークを入れる人はいない。ましてや「それは隣のご主人ですよ」みたいなアメリカンジョークも入れない。

ニュースってちゃんとしているし、埋め草としてちょうどいいんじゃないか。

そしてアメリカンジョークではなぜ隣の主人と浮気をするのだろう。(書きながらそっちに興味が移った)

桃は好きですか?

吉祥寺の駅ビルの食料品フロア、果物売り場で販売の女性が「桃はお好きですか?」と通り過ぎる人に声をかけていた。

ある男性が「ええ、まあ、はい」と答えたら、では買っていきませんかと勧めていた。

桃が好きであることと、今日買うかどうかは別の話である。

だけど、じゃあどれにする?と話をつなげているのが素晴らしい。セールストークのお手本のようだ。

いつのまにか買うことになっている。

桃というたいていの人が好きな果物を武器にぐいぐい切り込んでいく。

でもその男性は買わずに去っていった。僕は目が合いそうだったので(ああ言われたら買う自信がすごくある)そそくさと移動してイカを買って帰った。

マッチ売りの少女も「マッチを買ってください」じゃなくて「マッチはお好きですか?」と聞けばよかったのだ。

大好き!って人がいたらそれはそれでやばい。