古本筒

数週間前、近所を散歩していたら住宅街に古本屋があるのを見つけた。

その店はプレハブ小屋で、入り口のサッシを開けて入る。店の床はギシギシ言う板張りで、簡単にたわむので板は相当薄いことがわかる。本棚に挟まれた通路はようやく人がすれ違えるぐらいの幅しかない。

店主が奥にいる。奥の本棚の本を見ようとすると、店主はそのまま奥の出口から出ていった。ところてん方式である。店主なのに。

本を見ていると、店から押し出された店主が地面にぽつんと立っているのが横目に見えた。

僕がまた手前に戻って本を見ていると、また店主が奥から店に入ってくる。

言ってみればこの店は筒だ。古本屋じゃなくて古本筒だ。

いい店だ。また行こうと思ってるけどまだ行けてない。


2/15イベント。やぎハチ20!~やぎの目 林雄司 Weekly Teinou 蜂 Woman 土屋遊 開設20周年記念~