ハンドルの根元をつかむと楽しい

夜、商店街を歩いてたら向かいから会社員風の男性が自転車に乗ってやってきた。

でも、ハンドルの根元を掴んでいる。軸にいちばん近いところ。

ああするとハンドルが重くなって、でも少し回すだけで前輪が大きくきれるから(ピーキーになるから)おもしろいのだろう。

あのたぶん酔ってる男は、ただ楽しいからやっている。こうやると楽しい!とSNSに書いたりもせず、家に帰ってから家族に言ったりもせず。ただ自分のために。無意識にやっている可能性もある。

ハンドルがピーキーになるからおもしろいとさっき書いたが、なんでそれがおもしろいのだろう。身体的な問題なので説明しにくい。「遊びと人間」という本に遊びの1ジャンルとして目眩があったけどそれかもしれない。違うかもしれない。

ああいう言葉で説明しにくいおもしろさをたくさん集めたい。

酔っぱらいは子どもに似てる。トーストは焼きたてのパンの状態を再現するための方法らしいけど、酔いって子どもの状態を再現するための方法なのではないかと思う。

創作に関わる仕事の人は意外に酒を飲まない人が多い。酒に頼らずに自分をトーストする方法を知っているからだと思う。

つまり僕が突然スキップ始めたりしても不審がらないで欲しい。ぜんぜん「つまり」じゃないな。