喫茶店

2013年、半年間コワーキングスペースの小部屋を借りてデイリーポータルZの公開編集部にした。ライター・編集者が集まって作業できる場所、そしてそれを公開する試みだった。

気軽に集まれる場所があるのはよい。公開編集部が終わったあとも機会があればまた続けたいと話してたら総務部から連絡があった。会社が入っているビルの下のテナントに空きができた。例の話に使えるかもしれない、と。

総務の人と行ってみるとそのテナントは飲食店フロアにあり、元喫茶店だった。狭いけれどカウンターがあって面白い。ここで原稿を書いていたら村上春樹みたいだ。

だけど、ビルの管理会社いわく、このビルと周辺には飲食店が足りていないため、昼はとても混雑する。ここを借りたらランチをやってほしい、とのこと。

いや、それは編集部じゃなくて喫茶店だ。

話が違う。総務に「ですよね?」と話をふると、「カレーぐらいだったらできるんじゃない?」とのこと。

なんで会社として喫茶店をやらせようとしているのか。喫茶店なんて会社の定款に書いてないでしょと言うと「変えればいい」と。なんでこんな時だけ迅速さを発揮しようとするのか。

話が違う形で伝わっている。

大人が集まっているのにたまにこういうおかしなことが起こる。会社の醍醐味である。