ホスピタリティがずれている

間違ったところにこだわっているものを見ると、忘れたくないと思う。

「当店の舟盛りは本物の舟を使っています」

そう書いている店があった。刺し身を乗せるにしてはずいぶん大きい。舟のへりにちょっと置くぐらいかもしれない。箸を持って舟のまわりをウロウロするのだろうか。刺し身を見つけられる自信がない。

「メガネに度がはいっています」

メガネをかけた女優が出るアダルトビデオのパッケージにそう書いてあった。そこは大事なのだろうか。ただ、性の話になると、そういうのもあるのかもしれないと思う。

「ハンバーグ食べ放題」

そんな垂れ幕を掲げているラブホテルを電車から見た。ホスピタリティがずれている。

大人がまじめに商売のことを考えた結果、おかしな方向に全速力で走っている姿はすごく愛おしい。

本物のライオンを使った獅子舞も見たい。