実はたいへん

のど自慢を見ていると「闘病中の○○に送ります!」「近い人の死を乗り越えました」という暗い話が多い。ドキュメンタリー72時間でもそうだ。よくこんな人ばかり探してくると思う。

こんなに楽しそうにしているけど実はたいへんなんです、という構図だ。

実はたいへんじゃないと楽しそうにしてはいけないルールが世の中にあるのかもしれない。いや、あるな。ある気がする。

僕が毎日遊んでいるような生活をしていると「楽しそうだな!」と嫌味を言われるがそれも同じ闇から発せられる言葉だろう。芸人とか笑わせる仕事をしている人がまじめなことを言っちゃったりする(無粋)のも実はたいへん派の懐柔に違いない。

高橋源一郎の小説で苦労は人を意地悪にするだけなのでひとつもしないほうがいい、というようなことが書いてあった。そうだそうだ、もらった金で屋形船でハワイに行っちゃうぐらいすべてが楽しいのがいい。

そういう100%の楽しさは世の中から排除されるのかなあと思うと暗い気分になる。

とか言いながらも僕も道端に落ちてたからあげクンの写真を撮ったりするので、仄暗いのが好きなのかもしれない。やだなー。

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別に僕が落としたわけじゃない