「ついで」

9年前、痔ろうになって手術をした。

検査が痛かったり、術後の症状に一喜一憂したり、自分にとっては一大事だけど世間的にはよくある体験をした。

でも、ひとつだけ覚えてることがある。

痔ろうになる前にいぼ痔があったのだが、それを医者が「ついでに取っておいたよ」と軽く言ったのだ。

その痔もまあまあ悩みのタネで、座り仕事が多くなると悪化して(だから単行本を出すたびに悪化していた)なんどか病院に行った。

そんな長年の悩みが「ついで」で治ってしまったのだ。

拍子抜けするような幸運だ。

ああいうラッキーな「ついで」、またないかなと思っているがなかなかない。