オフィスで小石を出す人は動物っぽい

岸政彦さんの「断片的なものの社会学」という本がおもしろかった。まとまってない、理解を拒むようなぼんやりした話が集まっている。最後の袋とじの話は全部オチという感じもするけど。

そういえば僕もふつうの人にインタビューという記事を書いたりしていた。SNS時代になってサビ頭みたいな企画ばかり意識してしまっていた。

現実はたいていぼんやりしている。松尾スズキが街ゆく人は演劇みたいにみんなしっかり歩いてない、ふらふらしていると書いていた。そう、むかし三田駅の改札で30分ぐらい待ったことがあって、ぼんやりと駅のトイレに入る人を見ていた。

わートイレトイレと駆け込む人は少なくて、トイレを見かけて「ん?じゃあ入っておくか」という感じで入るのだ。人はトイレを見るとおしっこがしたくなる。

人は突然うんこがしたくなるという野蛮さはどうしようもないのだが、トイレを見てあらかじめしておくのは進歩かもしれない。ぼのぼのの初期の作品で突然うんこをする僕らという話があったけど(普通に会話しているのに突然うんこをする、動物だから)、あの世界から離れたい。

動物っぽいなと思うのは、靴の中に入った小石を出すときだ。オフィスとかで突然靴を脱いで小石を出す。話の最中に突然うんこをする動物っぽさを感じる。

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岸さんの本の話が小石の話になってしまった。岸さんの青山ブックセンターでのイベントにも行ってみたのだ。

小説家の星野智幸さんがメキシコが好きな理由を「人に迷惑をかけない、ってことをみんな考えてないから」と話していた。

『人様に迷惑をかけない』ってカセがないとなにをするのかの判断がシンプルになる(そのせいで揉めたりすることもある、とも言ってたけど)。『人様に迷惑をかけない』って考えで世の中が三すくみになっているので、おれも迷惑をかけるけどあなたも迷惑をかけていいよって考えると楽ちんでいい。

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下北沢のメキシコ雑貨屋でビーズを貼ったコーラの瓶を見かけた。きれいにビーズが貼ってあるんだけど「cola」って書いてある。コーラ瓶をベースにして民芸品を作るのまではいい、でもそこにまたコーラと書かなくてもいいんじゃないかなと思うのだ。でもすごく欲しい。

メキシコつながりで思い出したことを書いたけどぜんぜんつながらない。でもこれが現実のぼんやりさ加減である。

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写真がないので適当な写真を入れたら話の流れがわかりにくくなった。