かけがえのなくない私

ビジネス書完全ガイドというムックで本を勧めて欲しいと頼まれた。

ビジネス書じゃない分野からというリクエストだったので5冊選んだ。

成りあがり・矢沢永吉
貧困旅行記・つげ義春
素敵なダイナマイトスキャンダル・末井昭
おこりんぼさびしんぼ・山城新伍
アシモフの雑学コレクション

貧困旅行記の最初に載っている「蒸発旅日記」という短いエッセイはつげ義春がマンガ家をやめて何度か手紙をやり取りしただけの女性と結婚するために九州にいく話である。

離婚歴がある女性だから結婚してくれるだろう、ひどいブスだったら困るけど少しぐらいなら我慢しよう、とあけすけである。いきなり行ったものだから会えなくてパチンコをしたり、会ってみたら美人なんだけど明るいから嫌になったり、リアルというありふれた言葉で表現するもためらうぐらいリアルだ。鄙びた温泉でストリップを見ていたらでかい蛾が入ってきて踊り子が嫌がってたので灰皿で捕まえたらご開帳してくれたとか、エピソードも陰鬱としている。

かけがえのない自分、とは真逆の行動である。

SNSをながめていると自分も世界に関わっているような勘違いをしがちだけど、実はどうでもいい存在である。おれがイギリスの心配とかしなくていいのだ。

昔の人の話で、子どもが多くてもうこれ以上生まれないように「トメ子」とつけたとかそういう話があるけど(いま犬だってそんな名前つけない)、それぐらいなんだよなー実は人って、と思う。

人って、とか書いちゃったけど、本はamazonのリンクになってるので買ってください。